2010年4月6日火曜日

記憶を邪魔する作用

一度のたくさんの事を覚えようとしても、なかなか覚えられません。

これはなぜでしょうか?

これには、しっかりとした科学的な理由があります。

普段あまり勉強をしないあなたが、テスト前になって慌てて「よし!この3日間でまとめて覚えてしまえ」と勉強を始めたとしましょう。

あなたは、まずAという事柄を覚えます。つぎにBを覚えようとしたとき、すでに覚えたAの記憶がBを覚えようとするのを妨げてしまうんです。

また、Bを記憶した場合、今記憶したBがすでに覚えてしまったAが記憶として定着するのを妨げることもあります。

この作用の事を「順向抑制」「逆行抑制」と呼びます。

これは、同じ科目の学習を続けるときに現われやすい作用です。

この作用のために、1つの科目について1度にたくさん覚えようとすると、とても効率が悪くなるのです。

ですから勉強をする場合、なるべく複数の科目を組み合わせて学習するようにすべきです。

例えば、2時間勉強するとしたならば、40分ずつ3科目の勉強をして、科目と科目の間に5分から10分程度の休憩を入れるような方法で勉強しましょう。

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