2013年5月31日金曜日

復習は最低3回



寝る前の暗記は効果的ですが、学習すべきことを1回で覚えてしまうことはできません。

学習を、長時間続けてやるのも非効率です。覚えなければならないものをどんどん頭に詰め込んでいけがいくほど、古い情報は新しい情報に上書きされ消えていってしまうのです。

これでは勉強している意味がありません。

記憶を定着させるためには、復習が必要です。

復習しなければ、記憶に残らないのです。

私はよく生徒に、七五三の復習をしなさいといいます。

この七五三とは、復習の回数のこと。

「復習は最低3回すること。ちょっと難しいと感じたことは5回。7回復習しても覚えられなければ、それは君にとって必要ないものだと思っていいよ」

こんな風に言います。

7回も復習する生徒はまだ出ていませんが、5回復習すればほとんど覚えてしまっています。

また、復習はタイミングが大切。

全く忘れてしまってからやったのでは復習の意味がありません。

1回目の復習は、学習した翌日。2日目は3日後に。そしてさらに1週間後にと生徒に言っています。

これは個人差があるので、復習は自分に合ったタイミングを見つけて行うのがベストです。




単語を覚える方法

英単語テストが学校でありますね。

いい点を取る人もいますが、その逆で

単語がなかなか覚えられないと悩んでいる人はたくさんいます。

覚えられない理由は何でしょう?

それは、繰り返しが足りないことと単語を1つ1つばらばらに覚えることです。

単語は1回で全部覚えようとしないこと、そして例文の中で覚えるとイメージしやすく印象に残るので覚えやすいのです。

人は学習してから20分後には40%、24時間後には70%、6日後には77%のことを忘れてしまいます。

覚えたことを、出来るだけたくさん頭に残しておくには、復習するしかありません。

単語を覚えるというと、丸暗記を思いうかべる人がいますが、単語は1つひとつを丸暗記するのではなく、例文と関連させて覚える、文脈の中で覚えることが大切です。

その前に、しっかり発音できることが大前提。

読めない単語を無理やりローマ字読みで覚えようとしている子どもがいますが、これではいくら勉強しても勉強が無駄になってしまいます。

正しい発音を覚えていないので、英語が読めない、聞けないという状態へまっしぐらに進んでいるのと同じです。

会話だけなら単語を並べただけで、気持ちを伝えることもできるでしょう。

正しい音で覚えて初めて英語が使えるということは、単語でも言えることなのです。

詰め込み式学習は悪か?

詰め込み教育はよくない。子どもたちには自分で考えさせる勉強をさせなくてはならない。

一見正論のように思えます。

さて、では考えさせるとはどういうことでしょうか?

私はこう考えます。

脳の働きを1つの箱に例えてみましょう。

その箱の中にあるものをいろいろ組み合わせて、目的に適した組み合わせを見つけること。

これが自分で考えることです。

でも、空っぽの箱の中から何がみつけられるでしょう。

箱の中を隅から隅まで探してみても何もありません。

箱の中にいろいろな知識を入れていくからこそ、いろいろと組み合わせができ、新しい発見も出来るのではないでしょうか。

この知識を入れる作業を詰め込み教育と言われたのでは、子どもも教師もかわいそうです。

算数の九九を考えてみれば単純に分かることです。

九九のできない子どもは、2桁のかけ算、そして割り算、分数の計算なんてできないでしょう。

九九の知識があってこそ、それらの計算の仕組みが分かるのです。

さらに知識の組み合わせについて考えてみましょう。

5つのことを知っているA君という子どもと10のことを知っている子どもB君がいるとしましょう。

その知識から、1つを選ぶ場合A君は5つの選択肢があります。B君は10の選択肢ですね。

2つを組み合わせて考える場合はどうでしょう。

A君は10の知識の組み合わせ、B君は45の組み合わせができます。

3つの知識を組み合わせて物事を考える場合は、A君は10通りの考え方、それに対しB君は120通りの考え方ができるのです。

さらに4つの知識を組み合わせる場合、A君は5つの考え方しかできないのに対し、B君は210通りの選択肢があるのです。

知識が多ければ多いほど、子どもの考え方はどんどん広がっていくのが理解できると思います。

必要最低限の知識は、詰め込み式だと言われても子どもに持たせなくてはならないのです。

2013年5月6日月曜日

やる気がない時はどうする?

「今日は疲れているから、今日の勉強は明日やればいいや」なんて思ったことはありませんか。

でもたいてい翌日にもやらないで、勉強がドンドンたまっていきます。

宿題などをやりたくない気持ちが一番強いのは、実は宿題を始める前です。

勉強したくなくても、とりあえず3分間勉強してみましょう。

その時最初に手をつける勉強は、自分の得意なもの。

得意なものなら集中できるし、すぐに問題も解けてしまいます。

すると頭がさえてきてほかの勉強もやる気になってきます。

大切なのは、勉強して時間の長さではなく行動したという経験です。

短い時間でも行動を継続しているという事実が自信につながり、さらにやる気を引き出します。

2013年5月2日木曜日

国語力を伸ばす親子の会話

幼児期、親は子どもにたくさん言葉をかけ、その受け答えを楽しみます。ところが、子どもが小学校に入る頃になると事情が変わってきます。

躾のため、あるいは勉強についての指示や命令が多くなり、親子の会話が会話ではなくなってしまうことが極端に増えてしまうのです。

国語力は、最初は会話によってついていきます。

子どもが言葉を覚えるのは、両親や身近な人たちとの会話を通してです。

ところが、子どもが成長するにしたがって、親も子どもも忙しくなってのんびりと会話をすることが減ってきます。親が口を開くときはいつも小言や指示ばかり。子どもは、親と話すより1人でゲームをしていたほうが楽しいと思うようになります。

これでは話を聞く能力や、自分の考えを相手に伝える能力が育たないどころか、衰えていってしまいます。

子どもの話を、じっくり聞いてあげる時間を持ちましょう。

子どもが何か話しかけてきたら、ゆっくり聞いてあげて下さい。途中で話の腰を折ったり、急かしたりしないで下さい。

子どもが、自分の考えを自分の言葉で話せるように、親が待つことが大切です。

そして、子どもがひ通り話し終わったら、あなたが感じたことも言ってみましょう。

意識すれば、簡単にできることです。

会話の中で、子どもの思考回路が育ち考える力がついていきます。

本読みの大切さ

国語力を育てるにはどうすればいいか?

本を読み、文章を書く練習をすればいいのです。

小学生の保護者の方の中には、国語の宿題として本読みが出ると、音読など勉強のうちに入らないと感じる人もいるようです。しかし、音読を聞けば、子どもが物語の内容を理解しているかどうかが、すぐに分かります。

内容をしっかり理解している、勉強のできる子どもは、文章をはっきりと落ち着いて読むことができます。逆に、理解が不足している場合は、慌てて読んで句読点を飛ばしたり、言葉の区切りが不自然になったりします。

漢字が読めるかどうかも、音読すれば一目瞭然です。

声を出してしっかり文章を読むと、脳の前頭前野が活性化され、創造力が豊かで頭のいい子どもが育つ可能性が高くなります。

小学校の勉強では算数のほうに重きを置いて、計算プリントを早く正確に解けることだけで満足してしまう保護者の方が多いのですが、国語の本読みにも関心を持って下さい。

子どもの本読みを聞いて、文章がすんなり頭に入って内容が頭に浮かんでくるようなら、上手に読めている証拠です。