2013年1月23日水曜日

分析する力

テスト前になると、生徒たちは、テストをがんばると言ってくれます。

○○点を取る。

と目標も言います。

でも足りないものがあります。

それは、その点を取るために具体的に何をすればいいかということです。

確かに、テスト範囲を勉強すればいいのですが、生徒によってはただ過去問をこなすだけでは目標に達しないのです。

ある程度知識があり、基礎ができている子どもは過去問をこなすことで自分の弱点を補強できます。

でも中には、カンで問題を解いていく子どもがいるのです。

こういう子供に限って、 闇雲に問題を解いていくだけ。

同じ種類の問題で、なぜ正解が出せるときと出せないときがあるのか理解できていません。

原因は、知識がしっかり整理されていないからです。

このような子供に必要なのは、自分の力や弱点を客観的に分析する力です。

分析する力があれば、今の自分に実力で試験で何点取れるのか予想できます。

そして、何をどのように勉強すればいいのか自分で判断できるようになります。

今年は、子どもたちにこの力をつけさせることに焦点を合わせ、指導していきたいと考えています。

2013年1月22日火曜日

やるべきことを効率的にこなす方法

今日できることを今日しない人は、気が弱く決断力が無い人です。

「眠いから」「テレビを見てから」と、やるべきことをどんどん先送りして、気づくと締め切りに間に合わない。

実は、私もこういう人間でした。

でも自分の性格が分かっているので、これを何とか直そうといろいろな本を読んで、そのヒントを見つけ実行していることがあります。

それは、やるべきことを紙に書き出し、終えたものから順に横線を引いて消していくことです。

いまやるべきことを重要な順に書き出すと、何から順に片づけなくてはならないかが目で確認でき、作業がスムーズに進みます。

それからもう1つ、キッチンタイマーを使って、この仕事は何分以内に終えるというように時間を意識して作業をします。

時間を意識すると、何時頃にはどの作業が終わって、何時には何ができるというように予定が組めるので、効率よく仕事を進めることができます。

あなたも勉強をするとき、何から始め次に何をするか書き出して、ストップウォッチやキッチンタイマーなどを利用し時間と効率を意識して勉強してみてはどうでしょうか。

紙に書き出すと、頭の中も整理され集中して物事ができます。

そして、終えたものから1つずつ横線を引いてメモを消していく作業は快感ですよ。

2013年1月21日月曜日

不得意科目は、教科書を使って克服

いくら勉強してもテストになるといい点が取れない、不得意科目があるという人は、一度問題集や参考書から離れて、教科書を使って勉強してみてはどうでしょう。

定期試験は、ある程度範囲が決まっていて学校で勉強した内容から問題が作られるはず。

そう教科書で勉強したことが試験に出るんです。

だったら不得意科目克服のために、教科書をしっかり勉強してみましょう。


● 数学が苦手の場合

教科書の例題とその解き方を、ノートに書き写します。

教科書の例題は、基礎からきちんと丁寧に問題の解き方を説明してくれています。

それを見ながら、理由を考えながら分かるまで何度も写してみて下さい。

前回の範囲の次の項目から、例題をコツコツと写し解いていきます。

それができたら、問題集の問題に取り組みます。問題集の問題で分からないものがあれば、教科書の例題を写したときと同じように、模範解答を真似していきます。


● 社会と理科

前回のテスト範囲の次のページから教科書を音読します。そして教科書の小見出しや太線の部分をノートにまとめていきます。

要点を箇条書きにしてもかまいません。

歴史などは、流れを意識しながらまとめます。

音読すると脳が活性化し、記憶として定着しやすいからです。

理科も社会も基本的には同じ勉強法なのですが、理科は公式や計算が出てきます。

これを覚えるときには、自分が先生になったつもりで生徒に説明するようにして覚え、計算も同様に説明しながら解くようにします。


● 英語

英語に関しては、書くことより前に読めるようにすることです。教科書をしっかり読めないのに、問題を解けるようにはなりません。

教科書ガイドなどを使い、意味を理解したうえで徹底的に音読練習をします。

それができたら、教科書の中に書かれている問題練習をしてみましょう。

意味を理解したうえで上手に音読ができるようになると、文法もすんなり理解できるようになっていきます。

2013年1月18日金曜日

今から入試の得点を上げる方法

もうすっかり受験モード。

でもなかなか、生徒も私も思った通りに物事が進みません。

理由は、正確な自己分析が出来ないからです。

自分がどこができていない、どうすれば弱点補強ができるのか、今の段階でも理解していない。

弱点補強は大切ですが、弱点補強だけが受験で得点アップするための勉強法ではありません。

弱点だけでなく、自分の勉強で伸びしろのある部分を探しそこで得点を稼ぐという方法もあります。

例えば5教科各100点満点、合計500点満点のテストで考えてみましょう。
※静岡県はほとんどの学校で各科目50点満点ですが、100点満点のほうが説明しやすいのでこの設定で説明します。

中くらいの高校を受験するとして、合格の目安点を300点としましょう。

模擬試験をやった結果が、

数学 70点
国語 60点
英語 40点
理科 55点
社会 60点

合計で285点。合格最低ラインに15点届きません。

ここで、残りの受験までの期間何を勉強したらいいでしょうか。

ほとんどの方は、英語と答えると思います。

まあ、本人もそう思うでしょう。

でも、限られた時間の中で英語を15点伸ばすというのはかなりきついです。

得点を見れば、苦手な教科だということが分かります。

受験は、合計点が勝負です。

ですから、

英語が足切り点数に届いているのなら、他の教科で一番得点を上げやすいものを学習します。

時間対効果を考えた場合、それが一番合格しやすい勉強法ということになります。

ついつい「一番得点の低い教科を勉強しなきゃ」と思ってしまいますが、そこに視点を置かないで下さい。

どうしたら合格するのか、どこに力を入れて勉強すればいいのか、

その答えは、「どの教科が受験までの短い期間で一番伸びるのか」です。

それが、得点が一番悪かった英語になることもあるかもしれません。

考えなくてはならないのは、どうしたら合計点を上げることができるか。

そこを考えて、残りの期間勉強をしてみて下さい。

2013年1月17日木曜日

指導書を使えば親も先生になれる?

指導書というのは、教科書を詳しく解説し、授業の流れの中でどんな風にそどうすればよいのかが書いてある本です。

この指導書は、教科ごとに各教科書会社から発行されています。

最近では、教育委員会が独自の指導書を作り、配布しているところもあるようです。

授業中、先生が教科書より大きめの本を使って授業をしていたら、それが指導書かもしれません。

指導書には、生徒への教え方が丁寧に書いてあります。

指導書に書いてある通りに指導すれば、授業ができてしまいます。これは、経験が浅い先生を対象にした内容が多いためです。

指導書は、先生が読むためのもので、一般の人には手に入りにくいかもしれませんが、家で教科書を使って子供に勉強を教えたいときなどは、とても役立つはず。

それは、学校と同じ教え方ができるから。

教科書を扱える書店なら手に入るかもしれません。

教科書の内容を、子どもがどんな風に勉強をしているのか知りたい方も一度見てみるといいかもしれませんね。

追伸: 昨日も書いたのですが、小学生の通信教育教材の工夫はすばらしいものです。子どもが楽しみながら続けられる工夫がされていて、通信教育を続けられない利用が無くなってきています




2013年1月16日水曜日

言葉が持つ不思議な力「言霊」

今日の話題は、言葉が持つ不思議な力「言霊」のお話です。

言葉には「言霊」があります。

自分が言った言葉に対し、体はそのことが実現するように行動してしまうという不思議な力が「言霊」です。

科学的には、自分が普段繰り返し口にしている言葉が、潜在意識に働きかけ、それが実現するように行動してしまうということらしいです。

どんなことでも、前向きに明るい言葉を使っていると、物事はどんどんいい方向に進んでいく。

このようになります。

勉強するときに、「わからない」「できない」ということを口癖にしていると、「わからない」「できない」ことが実現してしまうわけです。

なぜなら、潜在意識は、その口ぐせに影響されてしまうから。

「できる」「きっとわかる」と口に出しながら勉強すれば、「言霊」が働いて勉強ができるようになるはず。

自分が問題が解けるようになったり、テストでいい点を取った姿をイメージしながら「できる」「わかるようになる」と口に出すと「言霊」に力はより強く働くそうです。

勉強にも、言葉の持つエネルギーをどんどん活用していきましょう。

追伸: 最近、小学生向けの通信教育が進化していますね。タブレット式の通信教育も出てきました。通信教育は続かないという通説がだんだん無くなっていくようです。


2013年1月15日火曜日

授業参観日

小中学校には授業参観日があると思いますが、お父さんお母さん方はこの参観日にどんなところを見ればいいのでしょう。

参観日は、保護者が学校での子供の姿を見る貴重な機会です。

また、担任の先生の指導力や指導法についても知ることができます。

家にいては分からないものが、教室で見えてきます。

今日は、保護者が授業参観で見ておきたい点について書いてみたいと思います。


● 子どもについて

まず、クラス全体を見て子どもの状況を客観的に見てみましょう。

子どものことはよく知っているつもりでも、少し距離を置いて観察してみると、それまで気づかなかった部分が見えることがあります。

そして、ほとんどの子どもたちは、親が来てくれてうれしいと感じます。

いつもより張り切って発表をする子供も、たくさんいます。

授業参観にできるだけ参加し、教室での子どもの姿を見てあげて下さい。


● 先生について

今学力の二極化が進んで、できる子とできない子の学力の差がはっきりとしています。学校の先生方は、この状況の中で子どもたちを指導しています。

担任の先生は、クラス全体の理解度を見ながら授業を進めます。

保護者の方の中には、学力のある生徒、ない生徒それぞれに対応した指導を求める方がいます。でもそのような指導は、かなり難しいことです。

先生の授業を見て、頼りなく感じたり、歯がゆく感じたりする保護者の方もいるかもしれませんが、安易に先生を批判しないで下さい。

担任の先生の指導で注意してみておいてほしいのは、先生が使途の実情をどれくらい理解し、どのような工夫をして授業を行っているかです。

その点で、先生を判断してほしいと思います。


一般に授業参観は、日にちと時間を決めて行われますが、今は教室を1日中解放しいつでも普段の授業を見学できる学校もあります。

時代と共に、授業参観の形も変わっていくんですね。

2013年1月14日月曜日

本読みの大切さ

声を出して文章を読むことを音読と言いますが、本読みはこの音読です。

国語の本読みは、毎日のように出されるので、子どもの本読みをしっかり確認していない方もいるようです。

これは、とてももったいないこと。

音読は、思考・学習に対してとても大きな効果を持っています。

どんな効果かというと。

1、 教科書を繰り返し読むと、どこにないが書いてあるかがすぐに分かるようになるので、授業中先生の質問や、テスト問題の答えなどを見つけるのが早くなる。

2、 文章に中には、子どもたちが普段あまり使わない言葉も出てきます。音読によって、これらの言葉も使えるようになり、思考の幅が広がります。

3、 音読をしてはっきりと読む練習をしていると、聞こえやすい話し方ができるようになります。これは、音読で口を動かす筋肉が鍛えられるからです。

4、 音読することによって、文章に作りや言葉の結びつきが自然と身につき、文法などを学習するときにすんなり理解できるようになっていきます。

5、 音読は、脳全体を活性化させるので、頭の働きがよくなります。

このような効果があります。


2013年1月12日土曜日

復習は問題を書いて解かなくてもいい

部活で活躍し忙しい生徒と私との話です。

私が「学習したことは繰り返し復習することでしか身に着かない」といつも言うのですが、復習する時間はないという返事。

忙しくて時間がなくても、復習はできます。

彼は、復習と言うと、プリントなテキストなどの問題を全てノートに書いて解かなくてはならないと思い込んでいたようです。

彼は、もともと勉強は好きではありませんから、それは大変でしょう。

父兄の方も、とにかくノートに解かなくてはいけないと思い込んでいますが、部活や宿題で忙しい生徒に毎日その方法で復習させるのは難しいですよね。

時間がない生徒の場合の復習は、学習した内容に目を通すだけでもかまいません。

これなら、わずかな時間で出来るはずです。

人間は、誰でも物事を忘れていきます。

これが自然です。

もちろん勉強についても同じこと。

復習は、何度も思い出して忘れないようにすればいいのです。

全てを忘れきってしまってからでは、またゼロから覚えなおさなくてはなりません。

ノートや教科書、プリントをちょっと見なおすだけでもこれを防ぐことができるのです。

何度も繰り返し思いだしたものは、脳が重要なことだと判断して長期記憶の部分へと移り忘れにくくなります。

もちろん、ノートに問題をかくほうが記憶は定着しやすいのですが、無理をして勉強をどんどん嫌いになっていくよりはいいと思います。


ケアレスミス

ケアレスミスをなくすことについて触れたいと思います。

ケアレスミスが多い子どものタイプには特徴があります。

問題を解くスピードがあり、見直しをしないタイプの子供です。

最後までやったことに満足してしまっているのです。

普段、早さと量をこなすことを中心に勉強しているので、正確さが不足しています。

正確に問題を解けるようになるまで、問題数を減らし前問正解できる練習をします。

1回に解く問題を半分にし、採点したとき1問でも間違いがあれば、同じ問題を最初からやり直します。

「自分はやればできる」と思い込んでいるタイプの子は特にケアレスミス目立ち、自分のやり方に固執し、先生の説明を聞かない場合もあります。

このタイプの子どもは、特に粘り強い指導が必要です。

2013年1月11日金曜日

睡眠相後退症候群

朝起きるのがつらいという人の中に、睡眠相後退症候群という病気の人がいます。

これは、睡眠の時間帯が、一般的な時刻よりも遅い時間帯で、それが持続して固定されている状態が続いているというものです。


この病気は、長い休みの間に昼夜逆転の生活を続けていたり、受験勉強のため夜遅くまで起きている生活が続くと発症しやすいそうです。

睡眠相後退症候群になると、睡眠と覚醒のリズムが元に戻らなくなってしまいます。

受験生は特に注意が必要ですね。

入学試験のときでも、本人の強い意志にもかかわらず、朝、起きることができなくなってしまうからです。

冬休み中に徹夜の勉強を続けたりして、朝起きられない状態にならないように。

もし「睡眠相後退症候群」が疑われる状態になったら、生活習慣を改善しなくてはなりません。

以下のことを心がけて下さい。

目が覚めたら、太陽の光を浴びる。
起きたら必ず朝食をとる。
日中、屋外でしっかり体を動かす。
就寝前に、テレビゲームをしたりビデオなどを見たりしない。

とにかく受験生は、健康管理に注意しましょう!!

家庭で学習の弱点を見つける方法

学習の遅れを感じ、さかのぼっての学習が必要だと感じたら、簡単に解けるレベルまで戻って、そこから再学習してみましょう。

徹底的にさかのぼってみると、子ども自身も、自分がどのあたりでつまずいているのかというのが感覚でつかめます。

このとき、全くストレスがかからないレベルまで戻ることが大切です。

この方法、時間がかかりますが確実に効果が期待できます。