中学1年生では、6割以上の使徒たちが英語に興味があるのに、中学3年生になると英語に興味がある生徒は半分以下になってしまいます。
さらに、中学3年では30%近くの生徒が、内容が分からないまま授業を受けていることが報告せれています。
普段日本語だけで十分に生活出来る生徒たちに、英語が大切だから、社会がグローバル化しているからといくら言ったところで、実感が待てないというのが現実です。
使う必要を感じられない、そんな教科をどうして好きになれるでしょうか。
実際に使ってみることができないから、どんどん英語が苦手になっていくのだと私は思います。
● 試合のないスポーツの練習
スポーツに例えてみれば、分かりやすいのではないでしょうか。
例えば野球。
試合をすることもないのに、ランニングや玉ひろい、ノックを受ける練習ばかりしていたらどうでしょう。
打者は試合でバットを振ることもなく、ピッチャーも試合で投げることがないのに、ただただ練習だけさせられている。
練習試合にしろ大会にしろ、試合で勝つという目標が合ってはじめてやる気が湧いてきます。
試合という成果を試せる場面があるから、一生懸命練習出来るのです。
英語もこれと同じです。
学校では、勉強をした成果を試せる場面がテストだけです。
テストだけのための勉強が、楽しいとは感じられないでしょう。
中学生の間中このことが続くのですから、英語を好きになる機会はほとんどきません。
自分が英語を上達したと感じられる場面が、学習の場に必要です。
定期的に、英語で話す機会を設け、それに向けて学習する。
実際に英語を使うことを前提にして勉強することで、質の高い授業ができます。
また、実際に英語を話さなくてはならないので、生徒も授業に参加しやすくなります。
そういう工夫さらた授業を行うことで、子どもたちの英語力が向上し、英語を使う楽しさも感じられるようになるのではないでしょうか。