2020年1月12日日曜日

中学理科 ミドリムシは動物、それとも植物?



ミドリムシの特徴は?

中学1年生の身近な生物の観察で、顕微鏡を使ってミドリムシを見た人もいるでしょうし、単細胞生物と多細胞生物の所で、単細胞生物として紹介されているミドリムシ。

特徴は、鞭毛によって動き回る、体の中に葉緑体を持っている。

このことから、動物でも植物でもない生物と紹介されることがほとんど。

でも動物と植物、どちらかの仲間に入れるとすれば、植物の仲間です。

動物は動くことはできるけれど、自ら栄養分を作ることはできません。だから動物は他の生物を食べることで体内に取り入れます。

ミドリムシは、他の生き物を食べることはなく、自ら栄養分を作り出している、だから植物の仲間と考えられるのです。


動物が植物に変わる単細胞生物がいた

実はミドリムシよりすごい単細胞生物が、2000年に日本の和歌山県で発見されています。

学名は「ハテナ」

最初は動物なんですが、ある特定の藻類を食べるとそれを体内に飼い、その藻類が光合成で作った栄養分をもらって生きる生活を始めます。

そうすると、食べるために必要だった口が退化して消滅してしまうのです。

他の生物を食べなくなった、つまり植物として生活するように生き方を変えるのです。

ただ、分裂して数を増やすときには、2つに分かれる一方しか藻類を受け継げません。

藻類を受け継げなかった「ハテナ」は口が復活して物を食べる動物の単細胞生物に戻ります。

「ハテナ」は、動物として生きる時期と植物として生きる行きを持つ不思議な生物で、「ハテナ」のような生物は今のところほかには見つかっていません。

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