2020年1月14日火曜日
中2理科 消化液と消化酵素
食べ物を、体内に吸収できるくらい小さな粒にすることを消化と言いました。
この消化にかかわる液を消化液と言い、消化液の中に特定の栄養に作用してその物質を消化する働きを持つ消化酵素が入っています。
その消化液と消化酵素について説明します。
消化液と消化酵素
最初の消化は口の中で行われます。
ここでは唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がデンプンを分解します。
次は胃です。胃液にはペプシンという消化酵素が含まれ、これがたんぱく質を分解します。
胃液は、塩酸とペプシンが含まれています。塩酸はとても強い酸で、金属も溶かしてしまいます。胃がなぜこの塩酸によって溶けないかというと、胃壁から粘液が出てこの粘液が異を守っているからです。
胃の下には十二指腸があります。
十二指腸自身は消化液を出しませんが、この部分で胆汁とすい液が出てきます。
胆汁は肝臓で作られて胆のうに送られ、そこから十二指腸に運ばれます。
胆汁には消化酵素は含まれていません。
胆汁の働きは、脂肪を水に混ざりやすい状態にすることです。
消化は水の中で行われます。脂肪は油の仲間、そのままでは水と混ざりません。
ですから脂肪を消化されやすい状態にするため胆汁が働くのです。
すい臓から出るすい液は、3つの消化酵素が含まれています。
デンプンに働くアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂肪を分解するリパーゼです。
食べ物は次に小腸に送られます。
小腸の壁にも消化酵素があり、さらに分解が進み、小腸の壁にある柔毛から取り入れら毛細血管とリンパ管に送られます。
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